興味はあるけど登場人物が多かったり、地名も難しかったり、
そもそも歴史に詳しくないんだよなーーー
という方も多いと思われる三国志について、
ザクっと分かる、話振られても”ある程度話せる位に分かる記事”というコンセプトで、
自分の理解度の確認の意味も込めて書いてみました。
三国志、ガンダムの話はファンの前ではしないほうが良い。。。
「酒の席で仕事と政治の話はするな」的な訓戒と同様です。話長くなりがち。
三国志、漢字の通り3つの国(魏・呉・蜀)の戦いをドラマティックに描いた歴史群像物語。
舞台は中国。西暦180年〜280年頃まで。1,200人位が登場。
漫画、ゲーム、ゲームからのスピンオフアニメや小説、たくさんあります。
神になった武将、皇帝になった人、強いけど嫌われ者、色んなタイプの人間が、
出てきては鮮烈なイメージを焼き付け、それぞれにファンが居たりする超有名コンテンツです。
…以上が三国志の超概要です。
と、これだけだとまだまだ。
更にざっくり説明を続けます。それぞれの国の一番偉い人とその特徴などざっくり。
三国志 3つの国
魏の国 曹操孟徳
後で説明する”蒼天航路”という漫画が三国志を知るきっかけになったなら、
間違いなくこの国の武将ファンになるのでは?魏の国です。
曹操(そうそう、中国読みだとツァオツァオ)は政治家であり戦略家であり、
名将軍であり女好きであり、根っからの悪党の様で国を憂う詩人であり、踊る様に戦う武人。
と、こう書くと「よく分かんないけど凄いヤツ」みたいな印象を受ける人が多いと思いますが、
実際同時代を生きた人も同じだった様で「治世の能臣、乱世の奸雄」と、
人物鑑定家の許子将から評価されています。
「世の中が平和なら才能ある臣下だが、乱世なら英雄だ」的な評価。
そんな人が作る国は前例が無いことだらけ、戦時下の街のあり方、法律、人材採用、
古いもの・事に新しいエッセンスを加えて良い感じに仕立て上げた魏の国なんですが、
最終的に滅ぼされて国は無くなっちゃいます。やっぱチームプレイなんですね、国って。
曹操の死後は2代目まではまぁまぁで側近も優秀な人材が居ましたが、
3代目の頃には滅亡お決まりパターンでまっしぐら。
蜀の国 劉備玄徳
劉備玄徳はその名前に含まれる文字の通り”人徳”の人。義理人情に厚く正義の味方っぽい。
と言うのが分かりやすい劉備玄徳のイメージ。
実際もそんな感じだったのか、日本の幕末、志士の様に世の中に名前が知れてる人と交遊を持ち、
その事から地元の若い人たちが慕うように。
そんな人を惹きつける才能みたいなものを見抜いて地元の権力者が資金援助。
三国志時代の幕開けとも言える「黄巾の乱」が発生した時にはその資金のおかげで、関羽、張飛達と、
義勇軍を結成して討伐する側の陣営に参加する事ができて、そこからは人に頼り、頼られ、
中国の左下側に自分の国を構える事になったのでした。
60巻ある方の漫画三国志では「良い人」な描かれ方をしてる劉備さんですが、
よりリアルでダメンズな漫画「蒼天航路」の劉備、関さん、張飛の方が僕は好きだ。
呉の国 孫権仲謀
孫堅→孫策→孫権。孫家の3代目。19歳で孫策の後を継いで、江東エリア(長江の中ほど、
下流のエリア)を平定。今の南京市を拠点とし、人材の扱いにまぁまぁ長けていた。
的な印象です。前出の曹操、劉備と比べてイマイチ人気が無いのは、
上の二人が叩き上げの人間なのに対して3代目という立場からでしょうか。
赤壁の戦いで曹操に勝って、関羽の弔い合戦でもある夷陵の戦いでは劉備玄徳も負かして、
割と”戦上手”な一面もあるのに中国でも孫権が統治していたエリアの住民からは、
一定量の人気もあるみたいですが、曹操VS劉備!みたいなライバル関係に入り込めず、
とは言っても所々この二人の国にちょっかいかけたり、一緒に戦ったり…。
周瑜、呂蒙、陸遜、人材にも恵まれ馬術も弓も上手かった(らしい)孫権。
父親の孫堅や兄の孫策が生きていて(二人とも早くに他界)、
一人の武将として三国志の時代を生きていたら関羽、張遼に並ぶ名将軍になっていたのでは…。
とか、勝手に妄想したりしてしまいますね。
外せない有名なメディアを紹介
有名なメディア作品を挙げろと言われるとこの3つになるかなと思います。
- 漫画:【ぐぬぬ】横山光輝先生の三国志全60巻【ぐええ】、蒼天航路【呂布が凄い】
- ゲーム:三国無双(アクション)、三国志(歴史シミュレーション)
- 映画:レッドクリフ(赤壁の戦いを描いた作品)微妙な中国映画の三国志もあり〼。
まずは漫画。
横山光輝先生の漫画「三国志」は、みんな大好き劉備玄徳(蜀の国の大親分)の目線で描いてます。
*いや!そんな事ない!俺は張魯派だぜ!みたいな異論あるかも知れませんが大体そんな感じ。
三国志の始まりから終わりを知る入門編には持って来いの作品です。
筆者のドストライクな三国志作品漫画部門、堂々の第1位は(そもそもそんな多くはない)
「蒼天航路」
この作品の影響で三国志観がかなり変わり、魏の国の曹操孟徳ファンになりました。
*王欣太先生の歴史漫画で三国志より前の”戦国春秋時代”を描いた「達人伝」もオススメです。
んでその「蒼天航路」、作者の王欣太(キングゴンタと読む)先生の描く曹操孟徳、
とにかく魅力的な人物なんですね。
漫画でもちょこちょこ描かれてますが(女性に溺れて物凄く強い配下の武将を失ったり)史実にもめちゃくちゃ悪い過去の話、悪エピソードは挙げれば枚挙にいとまが無いのですが、
それ以上に惹き付けられる稀代の英雄、乱世の奸雄、激しい生き方はグッとくるものがあります。
「鋼鉄三国志」という作品で僕的には人気薄?な呉の国を描いてる作品もあるのですが、
舞台が”幻想”古代中国で且つ、ファンタジー色強めなのであんま刺さらなかったですね。
そしてゲーム。
ゲームについてはごめんなさい。
僕はアクションゲームそんな得意じゃなく、歴史シミュレーションゲームばっかやってました。
とは言えそこは三国志好きのゲーマーでもありますので、三国無双初期の頃は遊んだことあります。
が、作中に登場する三国志の実在の武将が得意な武器でわらわらと出てくる敵を次々倒し、
ステージクリアを目標に進めて行く訳なんですけど、道中、その武将が馬に乗ったりするんです。
僕はその馬の操作で酔いました。
ええ、ポリゴン酔いってやつですよ。自分でも情けないと思いましたよ、えぇ。。。
自動車の違反者講習で地方のゲーセンに置いてある車のショボいゲームみたいな実技訓練用の機械があって、違反者はそこで講習を受けながらその変な車のゲームみたいなのに乗ってその中で実際に起きた事故と似たシチュエーションを体験して、事故の危険がどこに潜んでいるかをハンドル握り、画面を見ながら実施するのですが私、ここでも酔いました。
皆さんの中にいるかも知れません。
違反講習の時のそのヘボいゲーム機みたいなの乗る前に職員の人が、
「たまに気分悪くなる人がいますがその場合手を挙げてお知らせ下さいね〜」
そんなやついないでしょ!って思う人いるかもですが僕はそれでした。
現在の最新作は14作目で且つ、パワーアップキットと言う、
通常版で不評だった部分を改良した内容の同じナンバリング作品が出ています。
このパワーアップキットが出てからようやく買う人もいると言う、
なんだかよく分からない販売方法でかれこれ何十年も信長の野望と合わせて売ってる。驚き。
映画は超有名な「レッドクリフ」しかないでしょうね、いい感じの三国志映画というと!
金城武が諸葛亮孔明(三国志の時代の軍師(戦争の作戦を考えたり政策も当時は考えてた)の中で一番の人)を演じてたり有名な俳優や女優が他にも出演してたりしていて、
クライマックスの火を使った戦闘シーンはかなりの迫力で三国志に興味ない人が観ても面白いです。
終わりに
横山光輝先生の三国志(漫画)を中学時代に読み、友達の家で三国志のゲームを皆んなで遊んだり。
その後は小説などで親しんできた三国志。
日本の歴史も西洋の歴史も一定量以上の興味があって、こちらも色んな書籍を読みましたが、
登場人物のそれぞれの個性がめちゃくちゃ強く、歴史群像劇なのにどこかファンタジーの匂い、
雰囲気がする三国志。
晋(魏の国の後。軍師である司馬懿の子孫が魏を滅ぼして建てた国です)の司馬炎が呉を滅ぼし、
三国志の時代は終わ流訳ですが、この終盤近くなると切なくなるんですよね、三国志。
その後は西北の匈奴が晋から独立し、晋を滅ぼす訳ですがその滅ぼした遊牧民族、
匈奴の大単于(北アジア遊牧国家の君主号)の名前が劉氏であったのも因縁というか、
因果的なものを感じました。
それでは皆さん、また別の記事にて!
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